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国家総合職専門試験対策

このページでは、国家総合職試験(化学・生物・薬学)の専門試験の勉強方法についてまとめて紹介しています。

国家総合職専門試験(化学・生物・薬学)

一次試験の多岐選択式専門試験では、16科目各6題の96題からの選択式です。この中から、任意の5~6科目を選択し、その30~36題の中から任意の30題を選択することになります。

すなわち、確実に取れる問題を答えて点数を重ねていくということが出来ます。

私は、大学院で分子生物学、分子遺伝学を専門にしていたことと、有機化学が得意だったこともあり一次の専門試験では、有機化学、生化学・分子生物学、遺伝学・進化学の3科目を18題すべて解答しました。

残りの12題は、基礎物理化学・基礎無機化学、工業化学・化学工学、応用微生物学・生物工学から選んで解答しました。

専門試験は基礎能力試験と異なり、試験時間が十分に設けられていますので焦らずに確実に解答できる問題を選択することが出来ると思います。

二次の記述式専門試験は18科目19題の中から任意の2題を回答します。試験場で問題を読んでから解答する問題を選ぶことが出来ます。
これは一次試験と同じですね。確実に解答できる2題を選択できるということになります。

そこで、勉強方法としては3~4科目の勉強をしていくことをお薦めします。

そうすれば難しい問題があっても他の科目に切り替えることが可能です。

私も、有機化学、分子生物学・生物工学、遺伝学を勉強して臨みました。 そして、いざふたを開けてみれば分子生物学の問題はシグナル経路のマニアックな問題が出題されており、 翻訳や転写の基礎事項を固めていった私には到底解答不可能でした。 しかし、遺伝学も勉強していたため、保険が効きました。3科目以上勉強していくことは本当におすすめです。

ちなみに、全科目の中で有機化学の問題は他よりも簡単に感じました。

それでは私が使用した教科書について紹介します。

勉強方法

化学

化学分野は、スーパー過去問ゼミ化学

をお薦めします。この本は各単元に重要事項のまとめがあり、参考書としても問題集としても使用することが出来ます。
私はこの本の中で、第二章無機化学、第三章有機化学、第五章分析化学の中の有機化合物の同定、第六章生物化学の部分を大学の教科書を用いて勉強しなおしました。
生物の分野と合わせて、これで選択問題30題に十分足ると考えたからです。

このように、がむしゃらに勉強するのではなく、どうしたら効率よく勉強できるかを考えながら勉強してください。 公務員試験はただでさえ範囲が広いので頭を使わないと勉強が間に合いません。

もう一度言います。自分が選択問題の中でどこから30題を解答するかをよく考えてください。

私は二次試験の専門科目でも有機化学を選択するつもりでしたので、有機化学は本気で勉強しました。
有機化学でおすすめの本は、マクマリー有機化学

マクマリー有機化学概説

です。(高価な本なので私は街の図書館で借りました。)
多くの大学化学の講義で、教科書に用いられるような名著です。解説は非常に詳しいので、ボリュームは多いですが、これを勉強すれば記述試験でも十分高得点がねらえます。
その他、養賢堂出版の有機化学I
有機化学 (1) (農芸化学全書)
もわかりやすくまとまっておりお薦めです。

生物

私は、分子生物学や分子遺伝学が専門でしたので、関連する分子生物学、遺伝学、生物工学、応用微生物学について勉強しました。

生物は専門分野ということもあり、化学よりは容易に勉強することが出来ました。

勉強に使う本ですが、みなさんが大学で用いている教科書でも十分だと思います。教科書がなかったり、不安な人はここで私が用いた教科書について紹介しますので参考にしてください。

遺伝学
クロー遺伝学概説(JF.クロー):名著です。遺伝学を勉強する人は、一読の価値があります。


分子生物学
分子生物学の基礎(東京化学同人):これまた名著です。現在は第四版まで出ています。


生物工学
遺伝子工学の基礎(野島博):街の図書館にも置いてあるくらい有名で、面白い本です。


応用微生物学
微生物学(青木健次):あまりこの分野に詳しくないので名著かどうかはわかりません。この科目は深みにはまってはいけない分野なので、この本をさらっと読む程度にとどめておくことが賢明かもしれません。


全てある程度の値段がする本なので、図書館や研究室の本棚を探してみるのもいいかもしれません。

その他