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東大受験におけるセンター試験
東大受験におけるセンター試験は、二次試験を受けるための足切りであり、配点も20%であることから軽んじられることが多いです。 まず一般的に、地歴よりも公民のほうが圧倒的に範囲が狭いので、二次試験に地歴がない理系学生には、センター試験での選択として公民が好まれます。 倫理の参考書としては「面白いほど」シリーズの
実際、私は、二次試験のある英語、国語、数学、理科の4教科はセンター対策を行いませんでした。二次試験での高得点を狙う勉強方法をとればセンター試験でも十分な合格点がとれると考えていたためです。(つまり、センター対策を行ったのは社会だけです。)
そのためここでは、センター倫理の勉強法について紹介します。
(現在、東京大学では現代社会、倫理、政治・経済での受験を認めていません。この勉強方法は倫理・政経を受ける人の倫理分野の勉強法だと思ってください。)
この勉強法によるセンター模試の結果はこちらをご覧ください。(代ゼミのセンター模試を受けています。皆さんの勉強の進捗状況との比較にご利用ください。)
2月実施 全国高2センター模試
5月実施 第一回全国センター模試
7月実施 第二回全国センター模試
10月実施 第三回全国センター模試
11月実施 センター試験プレテスト
1月実施 センター本試験
センター試験対策を行っていないため成績の伸びはあまりよくないのが分かると思います。
記述模試の結果と比較すると二次重視の勉強法による結果が出ていることが分かると思います。
それではここからセンター倫理の勉強法について紹介します。
センター倫理勉強法
公民の中では以下のようなことが言われています。
[範囲の広さ]
現社>政経>倫理(3:2:1ともいわれます。)
[点の取り易さ(60~70点台)]
現社>政経>倫理(倫理は無勉で臨むことはできません。)
[高得点安定のし易さ]
倫理>政経>現社(範囲が狭く、勉強すれば高得点が狙えます。)
これらから倫理を選ぶ学生が多いといえます。
ただし、倫理は哲学や思想の分野ですので聞き慣れない言葉が多く、そういった言葉を受け付けないという人には向いていないかもしれません。(実際勉強してみると面白いんですけどね。)
それでは実際にセンター試験倫理の勉強法について解説します。
この勉強法は、大きく分けて2段階あります。
1.知識の定着をはかる
当たり前のことと思われますが、センター試験ではこの知識の習得がすべてであるといえます。
センター試験では試験の性質上、単純な知識問題の出題数は少ないです。
そこで重要となるのは単語の意味と思想の理解です。
さて、この単語の意味を理解し、思想の意味を吟味し、知識の定着をはかるにはコツがあります。これは倫理という学問に特徴的なものといっても過言ではありません。
それは各時代の思想潮流を図示し理解することです。
思想というものは、発展、批判、対比など各思想間のつながりが豊富で、これを学習に生かさない手はないです。
これらの流れを理解することで、各思想の深い理解につながり、倫理というものが楽しくなるはずです。
例をとって説明してみましょう。
古代中国思想には、大きく分けて儒家(諸子百家含む)、道家がいます。
儒家の中では、孔子、荀子、韓非子の順で徳治主義、礼治主義、法治主義と政治に対する考え方が発展していきます。
一方、道家である老子、荘子らは儒家が説く仁や礼を、人間本来の自然ではないものとして批判します。
また、儒家である孟子は性善説を、荀子は性悪説を説き、人間観が大きく異なることから対比されます。
このように、ただ単語を覚えるだけでなく、各思想のつながりを強く意識しながら勉強してください。
2.知識を使う
1の方法で勉強しただけでは知識は完全には定着しません。知識は、実際に使うことで定着します。そこで、下に紹介する問題集を使います。
使い方としては、問題を解いた際、あやふやだと思った部分はすぐに1に戻って理解します。これを繰り返し行うことにより、思想に関する深い知識が定着し、センター倫理の範囲をすべて網羅することが出来たとき、センター倫理での高得点が約束されます。
続いてこの勉強法に有効となる参考書、問題集の紹介です。
参考書
「倫理の点数が面白いほどとれる本」
がおすすめです。
この本の利点は、
・説明が簡単で読みやすい
・一冊でセンター試験の範囲を網羅している
・現代社会分野の最低限の知識が習得出来る
などがあげられます。
実際、私はこの本と、学校配布の資料集とで勉強していました。
この本で気を付けなければいけないことは、
・表紙が萌系で恥ずかしい
ということが挙げられます。
実際、週刊少年マガジンで連載されていた「涼風」の作者である瀬尾公治さんのイラストが表紙となっているものもあります。好きな人には堪らないかもしれません。
総じて、「倫理の点数が面白いほどとれる本」は、センター倫理入門本としても読みやすく、これだけでも十分な勉強ができ、良書であるといえます。
続いて問題集についてです。
問題集
センター試験はマーク式なので、自分で各人物の思想を記述するという問題は出ません。
思想に関する記述が正しいか誤っているかを判断できれば良いのです。
そこでおすすめの参考書は、ずばり過去問です。
現在、東進のサイトでは無料の会員登録を行うだけで、過去6年分のセンター試験の過去問と解答、解説を閲覧することが出来ます。(pdf形式でのダウンロードも可能)
パソコンがない方や、パソコンで勉強するのはつかれるというかたは、赤本などの過去問を買うことをおすすめします。(当然買ったほうが解説は詳しいです)
しかし、過去問だけでは少し心もとないので、各予備校が出版している実戦問題集を買うことをおすすめします。
簡単に各実戦問題集についての評価を記載します。
(白本:代ゼミ、青本:駿台、黒本:河合)
センター試験準拠度
黒本>白本>青本 青本では明らかにこの問題は出ないだろうという問題が出ます。
問題数
白本(模試7回)>黒本(模試5回+過去問2回)>青本(模試5回)
簡単にこんな感じです。ちなみに実戦問題集は、年度が違っても同じ問題が収録されていることが多いので、異なる年度のものを複数購入する場合は中身を見てから買うことをお薦めします。
それでは次に二次試験の解説に移ります。