センター試験勉強法
それでは詳しくセンター試験の勉強法について紹介します。2012年センター試験過去問の結果に従った勉強の指針にのっとり勉強を進めています。
英語
センター試験過去問を見ても、発音・アクセント、文法問題以外の場所では点数を落としそうになかったので、これらの分野の勉強を重点的に行いました。長文対策については東大受験二次勉強法を参照してください。
発音・アクセント
かなり厄介です。昔はそこまで難しく感じませんでしたが、近年紛らわしすぎる設問がいくつか見受けられます。 確実にわかる発音を用いて消去法で解答するのがベストだと思います。そのためにも、紛らわしい発音をする単語の語彙力を上げる必要があります。
そこで、私が勉強を行ったのは、英語頻出問題総演習の発音・アクセントの部分です。
この章の問題形式はセンター試験と酷似しており、紛らわしい単語の総演習にもってこいだと思います。
文法問題
基本的にセンター試験で190前後の得点を取る人は発音と文法で失点しています。つまり、より高い点数を取るには文法分野の勉強が欠かせないということです。センター試験の出題形式は多岐選択式なので、それに準拠し難易度のちょうどいい問題集を選ぶ必要があります。
そこで私は、センター試験必勝マニュアル英語【発音・文法】で勉強しました。
この本の文法問題は、センター試験で狙われる部分を徹底網羅しており、大変役立ちます。問題量も多くこれ一冊でかなりの勉強になります。
しかし、この本の先二つの発音と強勢の部分は今ではセンター試験の出題があまりない分野なので、新版が出るのを待った方がいいかもしれません。
国語
大学に入ってからは一切勉強していなかった教科なので、センター試験の勉強のなかで一番大変でした。また、ほぼ0からの勉強だったので初学者にも参考になるかもしれません。
現代文
あまり良い参考書や問題集がない教科です。私自身、東大受験の際には全く勉強しておらず、高校の授業の勉強だけで受験に臨みました。しかし今回はそうも言ってられず、参考書を探し、決める!センター試験国語【現代文】を用いて勉強しました。
実際、この本には目からうろこな部分も多かったです。しかし、本番になってみると、この本の解答法を行う時間がなく、 完全自力で解いていました。何度も演習する必要があると思いますが、残念ながら私にはそこまでの時間はありませんでした。
古文
最後まで、最も苦手な教科でした。ただ、数年前よりも明らかに難化しています!!昔は、勉強しなくても話の内容はわかったのですが、最近の問題は全く読めません。
古文の勉強法は英語の勉強法に似ていると言われており、その勉強法は簡単に以下の通りです。
文法(学校配布の文法書など、)
単語(200前後の単語帳)
読解(実際に問題に触れる)
私は、学校配布の文法書を用いて文法を、文法書の巻末に200前後の単語集がついていたので、それを用いて勉強しました。
読解は、センター試験の過去問を利用しましたが、結局古文の勉強は残念ながら間に合いませんでした。
漢文
センター試験の漢文は、最も点数がとりやすい教科だと言われています。その通りで、センター試験で高得点を取る上では、漢文の勉強を怠ってはいけません。漢文の勉強法は完結で、句法を覚え、最低限の単語を理解することです。
これには、決める!センター試験国語【漢文・演習編】がもっとも効率よく勉強できると思います。
この本は、センター試験で出る句法を網羅しており、用法別にまとめてあり非常に読みやすいです。
また、巻末には単語問題も載っており、センター試験の簡単な単語問題にも対応できます。
数学
数学は得意科目だったのでそこまで苦労しませんでした。しかし、センター試験の数学は時間が圧倒的に足りない科目なので、解答時間を意識して勉強するようにしました。
2013年のセンター試験でも、数1Aは5分余り、数2Bは途中の計算ミスのせいで時間が足りなかったです。
勉強する際には、まずは時間切れでもいいのでセンターレベルの問題を確実に取れるようにしてください。 時間があれば満点という状態までくれば、あとは問題演習を繰り返すのみです。
このご時世、予備校のホームページ上にセンター試験の過去問は公開されていますので、問題演習には事欠かないと思います。
理科
私が今年受験する大学は、センター試験の比率の高い大学だったので、理科は二教科とも満点を目指しました。私は化学・生物選択なので、それぞれの勉強法を紹介します。
化学
化学は大きく分けて、理論、無機、有機に分けられます。この中で、無機分野が習得事項が多く最も曲者だと思います。
無機分野は、沈殿を作る組み合わせ、沈殿の色、溶液の色など覚えることが多岐にわたり、効率的な勉強が必要になると思います。
そこでお薦めするのは「化学Iの点数が面白いほどとれる本」です。
センター試験の化学で出る問題の全てを網羅するといっても過言では無いと思っています。 また、単なる知識習得を促す本ではなく、理解して覚えられるよう説明が詳細な点もお薦めします。
私の場合、この本をまず一周して、その後理解が曖昧だと思われる箇所に付箋を貼り、完全に理解できたと思ったら付箋を外していきました。
こうすることで、完全に理解した部分をもう一度勉強することなく、効率よく勉強ができると思います。
生物
一般的に、センター試験における理科の習得事項の量は、物理:化学:生物=2:4:5
と言われています。
つまり、生物はセンター試験の理科の中で最も効率的に勉強しなければならない教科であるといえます。
そこでおすすめするのは、「決める!センター生物I」です。
この本は、過不足なくセンター生物を勉強するのに非常に適しています。無駄な知識は一切ない代わりに、 習得知識は網羅し、紛らわしいものなどに関しては語呂合わせも交えて覚えやすくまとまっていると思います。
この本は、ただの知識習得にとどまらず、どうしてそうなるかを詳細に解説しているので、考える力が付くと思います。
私の場合、化学の勉強法と同様にこの本をまず一周して、その後理解が曖昧だと思われる箇所に付箋を貼り、完全に理解できたと思ったら付箋を外していきました。
こうすることで効率よく勉強できたと思います。
社会
センター試験の公民は、一般的に次のように言われています。[範囲の広さ] 現社>政経>倫理(3:2:1ともいわれます。)
[点の取り易さ(60~70点台)] 現社>政経>倫理(倫理は無勉で臨むことはできません。)
[高得点安定のし易さ] 倫理>政経>現社(範囲が狭く、勉強すれば高得点が狙えます。)
これらから、私は公民3教科の中では倫理の勉強をお薦めします。
(※倫理・政経という分野が導入されたので、上記3科目では受験できない大学が増えています。)
参考書
倫理の参考書としては「面白いほど」シリーズの
「倫理の点数が面白いほどとれる本」
がおすすめです。
この本の利点は、
・説明が簡単で読みやすい
・一冊でセンター試験の範囲を網羅している
・現代社会分野の最低限の知識が習得出来る
などがあげられます。
実際、私はこの本と、学校配布の資料集とで勉強していました。
この本で気を付けなければいけないことは、
・表紙が萌系で恥ずかしい
ということが挙げられます。
実際、週刊少年マガジンで連載されていた「涼風」の作者である瀬尾公治さんのイラストが表紙となっているものもあります。好きな人には堪らないかもしれません。
総じて、「倫理の点数が面白いほどとれる本」は、センター倫理入門本としても読みやすく、これだけでも十分な勉強ができ、良書であるといえます。